ハヤテは彼を「引き取り」に来たヤクザから命辛々逃げ出すものの、所持金12円で冬の街で路頭に迷うことに。そして行き着いた先の公園で、自動販売機の前にひとりでいた少女を偶然見つけ、ハヤテは1億5000万円の身代金を要求する営利誘拐を目論む。しかし、ハヤテが少女に対して誘拐犯の科白として言った言葉が非常に微妙な言い回しであったため、少女はこれを愛の告白と勘違い。さらにハヤテがその場を離れた隙に別の誘拐犯たちが現れて攫ってしまったところを、ハヤテが少女を劇的に救い出してしまったため、少女はハヤテに惚れてしまう。その少女は、とんでもない大富豪である三千院家の令嬢、三千院ナギであった。
路頭に迷っていたハヤテを、ナギは執事として雇うことを決め、ヤクザに1億5000万の借金を現金一括で立て替え払いしてしまう。こうして、ナギを守るため、そしてナギに借金を返すため、借金執事・綾崎ハヤテの日々は始まった。
ストーリー上の重要要素のひとつがハヤテとナギの誤解の上に成り立つ恋愛関係である。前述の経緯によりナギはハヤテと自分が相思相愛だと思っているが、ハヤテはある意味健全なため幼いナギに対して明確な恋愛感情はなく、あくまで命を助けられた恩と執事としての使命感から彼女を護っている。そこに唯一その事実を知るナギのメイド・マリア、ハヤテに片想いしている普通の少女・西沢歩と生徒会長・桂ヒナギク、かつてハヤテと永遠を誓った謎の少女・天王州アテネ、その他多くのキャラクターが絡んで恋と戦いを繰り広げ、更に三千院家に伝わる9つの王玉をめぐっての壮絶な遺産争いにも巻き込まれていくことになる。
戦いの末、ナギはハヤテを救うために自身の王玉を破壊し、三千院家の相続権を失う。屋敷も追われた彼女はハヤテ・マリアと共に亡き母の遺した小アパート「ムラサキノヤカタ」に移る。この「執事付きアパート」にヒナギク、アテネ(アリス)、その他友人や新たな入居者らが加わり、新しい生活が始まった。
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